「蛭川みかげ石」の名のもとに、
匠の技と思いを受け継いで。

昔々、中山道の旅人は、美濃国に差し掛かると山の頂にそびえる大きな岩を道標にしたと言います。
紅く輝く姿にちなんで「紅岩」と呼ばれ、岐阜県の天然記念物にも指定された巨石の正体は岐阜と長野の両県にまたがって分布する、花崗岩。
その広大な花崗岩体の中心にあるのが、〝石の里 蛭川〟です。

「蛭川みかげ石」。
それは、中部地方随一の花崗岩産地として名高い蛭川で採石・加工された花崗岩に与えられる、誇り高き名前。
美しさ、温もり、品格。多彩な顔を持つ蛭川の石は、暮らしに彩りを添え、人々の心に安らぎを与えます。

石は、人々の暮らしを支える役割も担っています。
丈夫で長持ちすることから、あらゆる建造物に用いられ、さらに、「蛭川みかげ石」特有の温かみのある色彩は自然と調和し、好ましい景観を作り出します。
時の経過によって、味わいはさらに深まることでしょう。

石の里 蛭川には、石と親しみ、真剣に向き合ってきた先人の思いを受け継ぐ、匠の精神が今も息づいています。
磨き上げた技術は、また次の世代へとつなげていくもの。「蛭川みかげ石」と匠の物語は、これからも続いていきます。

強くたくましく、美しい。
「蛭川みかげ石」を知っていますか?

岩石の中でも圧縮強度が高く、吸水性が低いことで知られる花崗岩。岐阜県中津川市蛭川を中心とした地域で産出する花崗岩の総称が「蛭川みかげ石」です。その耐久性・耐酸性は、コンクリートにも勝るといわれるほど。土木建築用をはじめ、さまざまな用途で活躍しています。
また、「蛭川みかげ石」には白・サビの2色があり、特に人気があるのは赤みがかった「サビ石」。石本来の高級感に加え、温かみのある雰囲気が特徴です。

石の種類

白みかげ石
自然と調和するやわらかな色彩と、落ち着いた雰囲気。美しい光沢があるのも特徴です。

サビみかげ石
少し赤みがかった褐色のみかげ石。自然な濃淡があり、安らぎのある景観を作り出します。

白・サビ混ざりみかげ石
白とサビの両方が混ざった色合い。国内では他に類を見ない、蛭川特有のみかげ石です。

色の違いに加え、石目の大きさによって「粗目」「中目」「小目」に分類されます。同じ蛭川地区内でも採石場によって採れる石の表情は異なり、一つとして同じものはありません。

 

施工例

石製品

限られた資源を次の世代に。
持続可能な活動に取り組んでいます。

地球が長い歳月をかけて作り出した「蛭川みかげ石」だからこそ、「蛭川みかげ石」の建造物は自然の風景に溶け込みやすく、時間が経つごとに味わいを増していきます。
限られた資源である「蛭川みかげ石」を長期的に確保できるよう、年間の採石量を調整し、次の世代につなげていきます。

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